調査工法の一覧
弊社は技術開発も行っており、一般工法のほか、より高精度な特殊工法を有しています。
一般工法
弁や地表面で音波を聴き取ります。
管路に設置したセンサー間に伝わる音波の返り時間差で異状音源地点を距離表現します。
ガスを管に流し、浮き上がるガスを地上で測定します。
独自開発による特殊工法 ※高精度
音聴やトレーサーガスでは対応不可な現場でも、多数解決している高精度方式です。
低周波帯が有す物理特性を応用した技術で、住宅、プラント、配水本管など広く対応する新方式です。国家重要施設、水道局様からも採用され高評価を受けています。
電磁波による特殊工法
電磁波を地下へ照射し、反射波形を解析します。漏水箇所、管路、地下空洞を総合深照する利点があります。
弊社実地の調査事例
一般給水によく用いられる「硬質ポリ塩化ビニル管(VP、HIVP)」は、融着式ポリエチレン管にありがちな木の根や石片等の鋭角部による穴開きといった心配の低い長寿命な硬質の管材であり、日本の水道技術の高さがうかがわれる代表的な管です。漏水の傾向としては、管の曲がりなどウオーターハンマー等による負荷が著しい箇所の「割れ破損」や「抜け」によるものが見受けられます。
「融着式ポリエチレン管」は曲げの自由度が高い事が利点ですが、特有の事例としては、埋め戻し前の水圧試験はOKなのに、竣工した数日後に漏れだした・・・といったご相談を多く頂きます。実際の欠損状況を見ると、材質の柔さや施工の特異性によるものと研究しています。
消防検査による異状値、呼び水槽の減水、ポンプが異状発停するといったご相談を頂きます。破損部位は直管部の電食や乱流部位での極めて小さなピンホールが代表的です。電食(でんしょく)は地下における電位差が生じる事により、配管に穴が生じる現象であり、アースが正しくとられていないといった現場で見受けられます。
音の伝わりが伸びる反面、配管の屈曲部などでは水勢による異音が出やすく、音が聞こえるので掘削したが漏れていなかったというご相談も頂きます。
プール配管において一番の課題は、埋設面が防水仕様になっている点です。従って、ガス調査では素直にガスが検出されず、槽内の配管開放部や防水面の隙間など漏水位置とは無関係な場所からガスが検出されてしまいます。弊社では地中レーダ法により成功率はほぼ10割に上ります。
微量な漏れの場合、配管の内角側に生じた小さな亀裂(ひびワレ)による漏れが特徴的です。漏れの状況としては、シャープペンシルの芯先ほどの細い糸状や薄い霧状が多く、破損個所は一見しただけでは分からないくらいです。
修繕工事は掘削に作業時間の大半が占められます。従って、配管の異状箇所と埋設位置の双方において精度的な地中状況の取得が要となります。弊社では実績を挙げており、港湾施設や空港ハンガー周辺など厚さ1メートル程度のコンクリートも対応しています。
破損箇所からの出水によって「みず道」を生み、地下構造に空洞・歪みを形成します。形成された空洞部分は土圧が低下し、水の滞留が生じます。単に「音がするから」という判断のみで掘削してしまうと、多量の水量滞留があるものの埋設管すらなかったというご相談をお受けします。最近では地下埋設物の密度化により、輻輳する他の配管から発せられる流下音や、環境ノイズが地下共鳴となって伝播している為、相関式といった演算的な調査では成果に至らない例が目立ちます。弊社では地中レーダ法による高精度調査により、埋設位置確認に加え異状箇所を同時検出し、極めて高い成果を挙げております。
※各情報は、弊社実地における試験値、研究、考察が含まれ、知的財産に相当します(法令による保護の対象となり、正式な告知を伴わない無断な転載や転用はできません。ご理解頂きますようお願い申し上げます)。